ごあいさつ

 日本社会の現状は、超少子高齢化と人口減少化の社会が到来しており、社会構造も著しく変化しています。 それが暮らしを下支えしてきた社会保障という「安心の仕組み」を揺るがすことになり、社会保障制度の抜本的な見直しが必要な状況に直面しています。
 また、職場の組織構造も企業の雇用形態の変化に伴い、少数の「中核社員」と多数の「非正規雇用者」の二極化が進んでおり、高学歴者であっても卒業後に希望する職業につけないという事態が通常的に起きています。 その結果、不安定な雇用形態の「フリーター」が増加する中で、最近では「ニート」が日常語化しており、学校や職場に対して意欲を持てない若者たちが約六十五万人と推定されています。 現実の雇用形態の中で、全てを若者の自己責任で片付けてしまうのには無理があり、社会全体の課題として若年労働市場システムの再構築に取り組むことも必要な状況にあります。
 実際の社会生活に眼を向けてみると、慢性の孤独感、価値観の不安定化、進路選択の定めにくさなど、誰もが相談相手や話し相手を求めたくなる世の中になっています。 さらに、人間関係を不得意とする人はますます増加する傾向にあり、自分の思いを率直に話せる相手がいなくて、一人で思い悩んでいる人も幅広い年代にわたって数多く存在します。
 このような社会状況の中で、私達は「生きがい」の持てる「快適な社会生活(家庭・学校・職場・地域)」を実現するために「心の窓に灯りをともす」をモットーとして、問題を抱えて困っている人たちのためにソーシャル・サポートのネットワークを形成して精神的な援助活動を推進していくことを発意いたしました。 これを機会として、同じ価値観を共有できる人達の輪が世の中に拡がっていくことを祈念いたしておりますので、何卒、ご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

メンタルケア総合研究所
主宰 橋本 信俊